ようこそ「地獄」へ。テレビマンは地獄の先に送信所の夢を見るか?

2018年10月9日 業務紹介

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「ようこそ地獄へ」

「Welcome to Hell」

 

みなさま、おはようございます。大分事業部マスターで勤務しています村谷と申します。はじめまして。

出だしから挑戦的なワードが並びましたが、そんな背筋も凍るような言葉で歓待されながら向かう、大分県の放送の要衝・別府市十文字原は大分送信所のお話なんぞに今回はお付き合いいただけたらと思います。よろしくお願いします。

 

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ここには、私たち大分事業部放送Grの一員が勤務する大分朝日放送を始め、大分のテレビ放送事業者4局の送信所があります。 大分送信所は県内の送信所で最大出力・空中線電力1kW、県都・大分市、九州有数の温泉観光地・別府市を含む6市をエリアに収め、大分県全世帯の約48%にあたる233,609世帯をカバーする大分県最大のデジタルテレビ送信所!(総務省参照)

ここを外しては大分のテレビを語る事は出来ません。 ここに何かあれば大分県民の「ねぇねぇ昨日のMステみた?」って会話の約半分の返答が、「いや、映らなかったし(苦笑)」となってしまうわけです。恐ろしい話です。

 

その送信所を語るにあたってなぜ冒頭で「ようこそ地獄へ」と記したか。 それは「大分送信所が地獄の先にそびえる送信所」だからです。

 

「送信所までの道が険しいのか?」→「別府市内から国道でアクセス良。」

「駐車場から送信所まで厳しい山道なのでは?」→「送信所の前が駐車場でドアtoドアの好立地」

「担当者との人間関係が気まずく、現地までの車内が地獄なのでは?」→「…ノーコメントで。」

 

ではなにが地獄なのか。 古来より伝わる豊後風土記に「噴気・熱泥・熱湯が噴出するこの地は地獄也」と記され、近寄る事の出来ない忌み嫌われた土地であった故に、別府温泉・鉄輪(かんなわ)地帯を「地獄」と呼んだ。と記されており、今でも地元ではこの辺一帯を親しみを込めて「地獄」と呼んでいるのです。 (神奈川・箱根地獄谷等とおなじですね)

 

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地獄の先の送信所とは言いつつも実態はパラダイスのような送信所。 大分が誇る温泉観光地・別府を通り抜け、送信所の直前に最初のパラダイス「岡本屋売店」があります。

 

温泉の蒸気で蒸し上げた温泉卵を溢れんばかりに使い、タマゴサンド好きのツボを押さえまくる濃厚かつクリーミーな味わいの「地獄蒸したまごサンドイッチ」。これこそ幸せの極致! 更には同じく地獄の蒸気を使い美味しさの逃さず蒸し上げた「地獄蒸しプリン」を贅沢に使った甘味の完璧超人「地獄パフェ」!! もう幸せすぎて送信所へ行かず、このまま時が止まればいいのに…。などと思いつつも送信所へ行かないわけにもいかず。目的を果たすべく後ろ髪を強力に引っ張られながらも歩を進めるのです。

 

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そして到着した十文字原。 しかし、送信所で車を降りた先に迎えてくれるのは、大分随一の眺望と言っても過言ではない大分、別府の両市、そして雄大なる別府湾を眼下に収めるこの眺め。 本当に別府は良いとこです。ここまで山と海を一度に堪能できる街は他にはないのではないだろうか。と思えるほどこの風景は地元民の自慢です。

 

送信所局舎も他局は赤白ツートンなのに対して、大分朝日放送は青白なのでとても目立ちます。隣を走る大分自動車道から見ても違いがわかるのでアピール度抜群です。 SNS映えも抜群です。バえるのです。

 

自分の所属は本社マスターなので、送信所に赴く業務は基本的にはないのですが、時折こうして大分市内の本社から発射した電波を、ここ大分送信所から家庭へ送って番組を楽しんでもらっていると感じるとともに「ああ、この見晴らしから大分23万世帯にテレビ番組をお送り出来ているんだな」と思うと、自分の職務を誇らしく思うと共に、その重責に襟を正すのであります。

 

そして「明日からまた頑張ろう」と誓って仕事のモチベーションを上げて、送信所を後にし、下ってすぐの地獄・温泉を堪能して明日への英気を養うのが大分スタイルなのです。(一部地域を除く) 個人的なおススメは堀田温泉。入浴料200円で別府の共同浴場随一のロケーションを誇る露天風呂まで堪能できる気持ちのいい温泉になっています。

 

日本全国津々浦々には2,200カ所以上の送信所があると言われています。 ドライブの途中で、ふと見上げた山頂に、自宅の裏山に。 なにかのきっかけでテレビ放送送信所を見かけた際には、興味を示していただけたら幸いです。 そしてそこから御家庭で視聴するテレビのために、放送の維持を頑張っているテレビマンが全国にいる事を思い出していただけたら、私たちも頑張っている甲斐があるというものでございます。

 

長々となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。